K16クラス 第54回全日本選手権大会 レース報告(総評)


総合順位は、5レース開催で一番悪い得点を除外した結果、1135武内艇と1132本間艇が同点となったが、2017年~2020年国際セーリング競技規則(RRS)の「A8 シリーズでのタイ」に従い、1位を2回とった1135号艇が優勝となった。クルーの北郷氏がリードし、第1日目の強風下で着実なセーリングを行った結果であった。第2位は1132号艇。強風下ではスピンネーカーを使用せずに、着実なコース取りを行ったことが功を奏した。第3位は青学SCの現役1087島田艇。3年間の部活動の集大成として、また第1日目よりも着実に実力をつけた第2日目の結果によるものであった。第4位は1051神出艇、第5位は1137国分艇となった。







16クラスでは常勝の1140小山田艇は、艇のトラブルで、5レース中、順位が付いたのは1レースだけで、誠に残念な結果に終わった。



16クラスは、学生以外のセーラーはほとんど同じメンバーで、セーラーの平均年齢は毎年上がっている。また、10年以上新艇は作られていない。ここのところ、強風下のレースはあまり無かったため、ブローの吹いた第1日目は沈艇や艇の破損が続出した。練習不足だけでなく、体力面、艇の老朽化と整備不足等、クラスの脆弱性が露呈してしまった。セーラーが増えず、新艇ができず、現状を維持しながらクラス活動を続けている。




それでも、国体、オリンピック、学連、実業団の種目ではないナショナルクラスで、54回目の全日本選手権を開催することができた。出場選手や後援団体、多くの人々の協力のおかげであるが、今後も現状を踏まえた上で、有意義なクラス活動を続けていきたい。

今回、レースで活躍した青学セーリングクラブには、クラス活動を支えてもらっている。今後もクラスとともに、セーリング活動を満喫していただきたい。


今回も、林会長を始め、多くの方々に寄付や賞品を寄贈していただき、また県連他、多くの方々のご協力をいただき、盛大に開催することができた。この場を借りて、感謝の意を表します。

記 入谷和彦




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