2012年K16クラス米澤杯チームレース

日 時:2012年5月20日(日)
場 所:神奈川県七里ヶ浜沖(B1海面)
天 候:薄曇り   風:SSW( 200°)1~4m/sec
参 加:8艇
本部艇:かもめ(神奈川県庁)
レスキュー:1艇
             
K16クラスの自主開催による今年最初のレースとして、米澤杯チームレースが行われた。
K16クラスでは、ここ数年、年3回のチームレースを行っている。1チーム3艇で行うことが多かったが、今回は諸般の事情で出艇は8艇となった。2艇×4チームの案もあったが、事前のスキッパーズ・ミーティングで協議の結果、4艇×2チームで、4回戦のレースを行った。

チームは、Aチーム(青)がKSC・神出チーム、Bチーム(赤)が県庁・USC・東海・くろしおチーム。
コースは、中スタートでソーセージを2周するコース。天候は薄曇りで暖かく、風は微風~弱風のコンディションであった。

1回戦は、11:29スタート。Bチームの県庁のベテラン1135小松艇が終始快適なセーリングでトップに入ったが、2位・3位・4位にはAチームの1145藤井艇、1051神出艇、1140小山田艇が入り、得点合計でAチームの勝利となった。

2回戦は、1回戦とは逆の展開で、1位には常勝の1140号艇が入ったが、2位・3位・4位にはBチームの1135号艇、1141菅沼艇、1132海上艇が杯入り、Bチームの勝利となった。ここまで1勝1敗で、後半が楽しみな結果となった。

3回戦は、2回戦後半から弱くなった風がさらに落ち、一時は無風に近い状況になった。マークを打ちかえてコースを短くしたが、トップ艇のフィニッシュはタイムリミットの40分まであと5分という状況で、何とかレースが成立した。このレースでは、Aチームのベテラン1145号艇がトップで入ったが、無風になったりしたコンディションから、順位が変動し、結局2位・3位・5位・6位をとったBチームが勝利した。

4回戦では、コースは短かったが風がまた少し吹き始めたため、トップ艇は17分でフィニッシュした。このレースでは、3回戦で最下位だった1140号艇がトップでフィニッシュしたが、混戦模様のレースで、結局両チームの得点は同点となった。同点の場合は、セーリング競技規則2009~2012「付則D チームレース競技規則」に則って、1位をとらなかったBチームの勝利となった。

総合結果は、3勝1敗でBチームの優勝となった。これまでのチームレースではKSCを主体としたチームが強かったが、今回は「県庁・USC・東海・くろしおチーム」が「KSC・神出チーム」を破る快挙であった。
今回は、1チームが4艇で、4回戦とも同じ対戦相手という初めての組み合わせで、また1回戦と3回戦はスピンネーカー使用禁止、2回戦と4回戦はスピンネーカー使用可というルールで行った。1チームが4艇になると、順位と勝敗の関係が1チーム3艇の場合よりも複雑になる。さらに、スピンネーカー使用可のレースがあったり、弱風だったりといった条件のためか、チームレースらしさは、あまり見られず、通常のフリートレースのようなレース展開であった。しかし、4レースとも、トップを取ったチームが敗れるという、チームレースならではの面白さもあった。
ハーバーに戻って、表彰式で乾杯し、今年のこれからの健闘を誓い合って散会した。

まだシーズンの序盤なので、K16セーラーの皆さんには、レース等によって腕を磨き、秋の全日本選手権を目指していただきたい。
レースレポート 入谷和彦

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