K16クラス 第54回全日本選手権大会 レース報告(その2)

K16クラス最大のイベントである第54回全日本選手権大会が、江ノ島ヨットハーバーをベースに、1013日~14日の2日間で開催された。

第1日目(1013日(土))は、最近のK16クラスのレースでは珍しく、強風下でレースが開催された。強風といっても、平均は6~7m/secだったが、10 m/secを超えるブローが度々吹く風であった。最近、強雨下でのレースは無く、強風にあまり慣れてないためか、沈艇が続出し、破損してリタイアする艇もあった。








[第1レース](第1日目)
 第1レースは、風向N(0°)で下→上800mのコースを設定し、長いコースの「コース1」(直線距離で約5,130m)で、11:50にスタートした。

抜け出したのは、KSCの1145梅村艇。今年セールを新調し、これまでのレースでも調子が上がっていた。艇体がやや重いが、強風下ではこの特徴を活かし、第1マーク(上マーク)をトップで回航し、第3マーク(下マーク)まではトップを維持した。
しかし、その後、沈して遅れてしまった。2位につけていた1135武内艇がトップとなり、結局そのままリードを保ち、トップでフィニッシュした。1135号艇は県庁ヨット部に艇のチャーターで、青学セーリングクラブの現役の武内氏がティラーを握り、青学OGの北郷氏がクルーとなって出場した。北郷氏は青学SC現役のコーチで、コースの設定は全て北郷氏が行い、見事なクルーワークによる勝利だった。
2位は、K16のベテランセーラー、USCの1132本間艇。強風下での練習不足と体力に鑑み、スピンネーカーを上げない戦術で、上りでの角度とスピード、確実なコース取りを行い、約40分間のレースで、トップの1135号艇と30秒差でフィニシュした。
3位は神奈川県庁ヨット部の1151佐々木艇(トップと2分差)、4位は大ベテランでスキッパーとクルーの年齢合計が120歳を超える1051神出艇(トップと7分差)、5位はKSCの協会理事長1137国分艇(トップと9分10秒差)だった。


 トップ艇のスタートからフィニッシュまでは39分、トップ艇のフィニッシュから8位の最終艇(1145号艇)フィニッシュまでは19分(20分のタイムリミット内)であった。沈した艇が多かったが、タイムリミットまでに完走艇はフィニッシュした。

16のレースでは常勝の協会事務局長の1140小山田艇、味の素SC1133江原艇は、艇の破損で、ハーバーに戻った。


記 レース委員長:入谷和彦




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