2012年K16クラス山村杯チームレース

 日 時:20121028日(日)

場 所:神奈川県七里ヶ浜沖(A海面)
天 候:曇り
風:
N 0°)~NNE20°)3~5m/sec
参 加:10艇

本部艇:かもめ(神奈川県庁)
レスキュー:1艇(KSCレスキュー)


 K16クラスの
2012年度最後のレースとなる、山村杯チームレースが行われた。若い方はご存知ないと思うが、昔、山村聰という日本を代表する俳優がK16を購入して乗っていて、その縁でカップを寄贈していただいたことから始まったレースである。

 当日は、午後から風雨が強くなって荒天になるとの予報であったが、朝の状態でレース可能と判断し、予定通り開催することとなった。

 K16クラスでは恒例となったチームレースは、各チーム3艇で4チーム出場し、チームごとのマッチで得点を競う。しかし、業務上の都合等で、当日になって出艇できなくなった艇が2艇出てしまい、出艇は
10艇、2艇のチームが2つ出てしまった。2艇のチームでは、出艇しない艇の得点は6点となり、かなり不利になってしまう。

 コースは、中スタートでソーセージを2周するコース。スタ-ト/フィニッシュラインから上マークまでは
400m、スタ-ト/フィニッシュラインから下マークまでは260mで、コースの全長は2640m。江の島では珍しく真北の弱風~順風が吹いた。

 K16クラスでは年に数回のチームレースを毎年開催しており、ルールも、よりレースが面白くなるよう、徐々に変えてきている。今回のレースでは、下りコースでのバトルを行いやすいようにスピンネーカー使用禁止という従来のルールに加え、本部艇とアウターマークの間のスタート/フィニッシュラインを、下りのコースでは通過禁止、上りのコースでは必ず通過することとし、よりバトルが発生しやすいようにした。


 こうした中、Aチーム(KSCチーム)の
1145藤井艇が、1回戦の途中でハリヤードのシャックルがはずれてレースを離脱し、ハーバーへ曳航された。このため、結局4チーム中3チームが2艇で戦うことになってしまった。なお、1145艇は修理をして海面に復帰したが、当日はマークの打ち直しを行わなかったためにレースの運営がスムーズに進んだこともあって、4回戦のスタートに間に合わず、残念であった。

 今回のレースでは、下りコースでの攻撃、下マーク付近でチームレース・ルール(風下艇はプロパーコースをはずれて上ることが許される、ゾーンは2艇身)を活かしたバトル、上りコースでのタックの打ち合い等、チームレースらしい戦いが随所で見られ、エキサイティングなレース展開であった。
 レースでは、昨年ニューセールにしたBチーム(くろしお・USCチーム)の1132海上艇の走りが際立っており、1回戦では、1132号艇の活躍もあって、常勝Aチームを負かす快挙を成し遂げた。また2回戦のAチーム対Dチーム(味の素・青学チーム)の対戦では、2艇同士の対戦で、Dチームが1位と4位、Aチームが2位と3位で同点となった。この場合は、国際セーリング規則に則って、1位を取ったチームの敗けになった。この辺りもチームレースの面白い点である。



Bチームの活躍もあって、チーム総当り戦の3回戦までを終えた時点で、Aチーム、Bチーム、Cチーム(県庁・東海チーム)が同率で並ぶという混戦となった。国際セーリング規則では、この場合のタイの解き方が規定されているが、今回のレースでは、4回戦として全艇参加レースを行い、その結果でチーム順位を決めることになっている。
 
 4回戦は下マークを少し遠くして、全長
3000mで行われた。4回戦でも、下りコースや上りコースでのバトルがみられたが、結局Aチームの1131国分艇(クルーは青学の学生)が1位、1140小山田艇が3位に入った。好調な1132号艇は2位だった。

 結局、4回戦の結果から、チーム順位は、優勝はAチーム、
2位Bチーム、3位Cチーム、4位Dチームという結果になった。


心配された天候も、レース終了まで荒れることなく、これで、今年度のK16クラスの活動も無事終了した。結果発表では、来年へ向けての検討を誓い合って、散会した。
 

 レースレポートおよび成績表
 
 レースレポート 入谷和彦

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